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エネルギーセミナー

エネルギーセミナーの開催(電力中央研究所委託事業)

 NACS事業委員会では、電力中央研究所の委託を受け、エネルギー環境セミナーを実施して参りました。
 本セミナーは、NACSの会員が地域でエネルギーや環境について聞きたいテーマを選定し、セミナーを企画し、研究者である電力中央研究所の講師がそのテーマに合わせて講座を開催するというものです。
 このエネルギー環境セミナーの特徴は、講師の話を聞くだけでなく、その後に必ずトークセッションを設け、暮らしの中で感じていること、新しい知識として知りえたことなど参加者の生の意見を交換することです。
 できるだけトークセッションに時間をとり、参加者がそれぞれの立場で環境やエネルギーについて感じたこと、考えたことなどを共有してもらうことです。
 参加者の90%は、参加してとてもよかったとの感想をいただいております。

 平成16年度から始まり、開催回数も50回を超え、既に6年目を迎えようとしています。
 昨年度は、2回の開催で、富山市PDFファイル青森市PDFファイルで開催されました。

開催地 実施日 セミナーテーマ 参加者
富山市 平成20年7月12日 PDFファイル地球温暖化問題解決に向けて
地球に優しい新エネルギーの活用と可能性を考える
50名
青森市 平成21年1月20日 PDFファイルどこまでできる『省エネ』
CO2削減のために一人ひとりができること
70名

平成21年度も2回の開催予定です。

地球温暖化問題解決に向けて

-地球にやさしい新エネルギーの活用と可能性を考える-

 2008年7月12日、富山CiCビル内の「とやま市民交流館」で行われた(財)電力中央研究所の受託事業であるエネルギー・環境セミナーには、幅広い年齢の75名の方たちが参加した。皆、熱心に講演を聴き、フリートークタイムでは活発に質問や意見が出され、あっという間の2時間半だった。
 講演の内容は、前半は、エネルギー問題の現状をクイズも交えて分かりやすく復習し、後半は、今後「何をやらなければならないのか」「できることは何か」という課題について、講義が進められた。具体策として、1.火力発電所の効率改善、2.省エネ推進(電気製品の効率改善、生活スタイルの提案など)、3.脱化石燃料(原子力や再生可能エネルギーを利用する)が示された。その際の注意点は、エネルギーは国民生活に必要不可欠なものであるので、安定供給が課題であり、持続可能な発展(Sustainable Development)でなければならないということだ。
 最新の石炭ガス化複合発電(IGCC)の開発の様子も教えていただき、未知の分野だったので難しい部分もあったが、火力発電所の高効率化がはかられていて、実用も間近であることを知ることができた。
 現在、日本では再生可能エネルギーの利用は1%しかないという。目標の3%に到達するためには、海外での事例でも実証されているように、国の政策なども重要なポイントになるようだ。
デンマークのサムソ島という所では、自然エネルギーだけで生活していて、実際に島を訪問されたというお話しが興味深かった。この島では、個人も風力発電の風車を所有していて、1500~2000万円の設備投資は、売電により2年間で黒字になったそうだ。
 講義の中で、バイオマス・廃棄物利活用は、日本のエネルギー自給率向上に貢献するとういことを改めて認識した。収集・運搬費のコスト削減のためには、回収インフラの整備や地域で行う仕組み作りが必要であり、また、バイオマス利用の5F(Food-食べ物、Fiber-繊維、Feed-飼料、Fertilizer-肥料、Fuel-燃料)で一番大切なものは、「食べ物」であると強調されていた。
 新エネルギーの様々な分野で研究・開発が進んでいることを学び、一方で、私たちが今できることは、色々な立場から出来ることを少しずつ実践し、考え、選択し、声をあげていかなければならないということを心に刻んだ、大変有意義なセミナーだった。

(NACS中部支部北陸分科会 消費生活アドバイザー19期 藤沢幸子)

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